昼の月さんのブログでお姑さんのお墓の

お話が出ていたので私のことを少し。

私は今お一人様です。厳密には姉がいて今は

寝たきりで老人病院にいます。もう寝たきり

になってから９年目になるのかな。難しい言

葉ですが 今はもう 譫妄 （ せんもう ）状態で

私のことさえ分からなくなってしまっていま

す。

私の日常は仕事と、姉の病院へ洗濯物を取り

に行ったり届けたりの繰り返し、その合間に

映画を観たり、ＦＸをやったりでそれ以外は

あまり何かをする余裕はないんです。

父や母はもう２０年以上前に亡くなっている

ので、遺骨はまだ自宅のタンスにしまったま

まです。

でも、姉が寝たきりになり姉の死を意識して

から自分の死も意識してお墓のことを考えま

した。

親戚とは縁が薄かったこと、私と姉ともに未

婚で最終的には私独りになるので、私の死後

は誰も自分たちのお墓のことを世話する人な

どいないわけですから、いろいろ考えたあげ

く、一般的なお墓はやめて父、母、姉、私、

家族４人が並んで入れる樹木葬にすることに

しました。

２、３年前に名古屋から２時間はかかる大阪

の高槻市にある神峯山寺（かぶさんじ）の敷

地内でＮＰＯ法人がやっている樹木葬の二区

画を購入しました。

一人あたりの予算は当時で２５万円。４人分

で１００万円。けして安い買い物ではなかっ

たですが、家族や自分の遺骨を自治体がやっ

ている合同墓地に無縁仏として入れるのも忍

びないので私の一存でそうすることにしまし

た。

もうずいぶん前に、千の風になって、という

新井 満氏が作った歌が大ヒットしましたね。

あの歌に共感を覚えた人は全国でもきっと大

勢いらしたんだと思います。だからあれだけ

のヒットが起きたんでしょう。

私もすごく共感します。きっと父母の魂も風

のように、光のように私たち二人の姉弟とと

もにいてくれるのだろうと。

必ずしも、父や母は私たち子供にとって望ま

しい親ではなかったかもしれません。同時に

もちろん親にとっても私たち子供が望ましい

子供であったのか否かもわかりません。

・・・

こう、書いている間に涙が出てきてしまいま

すが。

私たち家族四人、貧しかったけれど肩を寄せ

あって生きて来た。

だから、家族四人ひとつになって桜の花の咲

く樹の下でまた一緒に過ごしたいと思いまし

た。

お墓の問題って厄介な問題ですね。

人は誰一人逃れることなく生労病死という問

題を避けて通ることは出来ません。

家族がいてもいなくても後顧の憂いの無いよ

うにしたいものです。